基礎・床部の断熱方法

基礎断熱

基礎外側断熱

断熱材は同時打込みを標準とし基礎最下部より天端まで施工します。押出法ポリスチレンフォーム断熱材は紫外線により劣化しますので、脱型後はすみやかに外装仕上げを行うようにします。 また、断熱材中をシロアリが這い上がり構造材等を食害することがあるので、シロアリ生息地域では防蟻断熱材やステンレスメッシュによる防蟻工法等の防蟻対策を実施ください。

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基礎内側断熱

同時打込み若しくは後貼りで施工します。後貼り施工では一液・無溶剤型変性シリコーン樹脂系接着剤等で押出法ポリスチレンフォーム断熱材を貼り付けます。押出法ポリスチレンフォーム断熱材は基礎立上り部と共に熱橋防止のため底盤部及び間仕切り部も断熱補強します。 (下図)断熱補強の目安としては基礎立上りの断熱材と同厚さのものを450mm程度施工します。また、基礎に繋がるアンカーボルト等金物類は熱橋となるので吹付けウレタンフォーム等で断熱補強を行います。

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基礎後張り用接着剤

接着剤の種類 商品名(S1用工法専用接着剤) 製造会社
一滴・無用液型
変形シリコーン樹脂系*接着剤
セメダイン PM525 セメダイン株式会社
ボンド KMP10S コニシ株式会社
タイルメント MS-850 株式会社タイルメント
J-ボンド (株)JSP

* 変形シリコーン樹脂系を主成分とし、有機溶剤中毒予防規制に定める有機溶剤を5%以上含有しないもので、消防法上における危険物に該当しないものであること。

床断熱

根太間断熱

根太高さより断熱材の厚さが薄い場合は根太に専用の受け金具(WZピン(デュポン・スタイロ株式会社)、オメガピン(株式会社カネカ)、フィットピン(株式会社JSP)を取り付け、断熱材を隙間の無いよう連続して配置します。 気密措置は構造用合板、パーティクルボード等の継目を気密テープ貼りするか、実加工品を使用し釘止めし気密層の連続を確保する。なお外壁及び間仕切壁と床との取り合い部は気密テープ貼り施工して気密を確保する。

※ 変形シリコーン樹脂系を主成分とし、有機溶剤中毒予防規制に定める有機溶剤を5%以上含有しないもので、消防法上における危険物に該当しないものであること。

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大引き間断熱

土台または大引きに専用の受け金具(Zピン、とめぞう(デュポン・スタイロ株式会社)、オメガピン(株式会社カネカ)、フィットピンFX(株式会社JSP)を取り付けた後、断熱材を隙間の無い様に充填する。気密措置は構造用合板、パーティクルボード等の継目を気密テープ貼りするか、実加工品を使用し気密層とする。なお外壁及び間仕切壁と床との取り合い部は気密テープ貼り施工して気密を確保する。

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外気に接する床

外張を標準としますが、床梁間や根太間に充填断熱することも可能です。また、外気に接する床のうち住宅の床面積の5%以下の部分は、床のその他の部分の厚みとすることができます。

  • 必要に応じて板状気密材の受け材を設置します。
  • 板状気密材を設置し、目地を気密テープで措置します。
  • 外張の場合、断熱材は釘で仮留めします。充填の場合は木材で受けるか専用の金具で受けます。
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バスユニット部

基礎断熱での対処

  • バスユニット下部を基礎内側断熱します。
  • この部位は断熱や防湿欠損が生じやすいので施工には十分注意する。
  • バスユニットの下部は屋内空間となるため、土台と基礎天端間には、土台気密材等を用いて隙間が生じないようにする。
  • ねこ土台で基礎天端/土台間に空間が設けられている場合は、専用の部材などで気密措置を行う。
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人通口の措置

バスユニット床下点検のために基礎に設ける人通口は押出法ポリスチレンフォームを充填して塞ぐ。

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外気に接する床

外張を標準としますが、床梁間や根太間に充填断熱することも可能です。また、外気に接する床のうち住宅の床面積の5%以下の部分は、床のその他の部分の厚みとすることができます。

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