建材畳床とは
通常の畳床はワラ使用していますが、建材畳床はワラを使用しないタイプの畳です。 芯材に押出法ポリスチレンフォーム断熱材を使用することで、軽量であるため持ち運びが容易で、断熱性にも優れています。
局部圧縮クリープ試験
試験は、都市再生機構の「遮音置敷き床工法の品質基準」に準じて行い、荷重40kg(392N)で14日間のへこみ量と除荷24時間後の残留へこみ量を測定しました。
試験の結果、押出法ポリスチレンフォーム断熱材を用いた畳床が耐クリープ性に優れていることがわかりました。
繰り返し局部圧縮試験
試験体の端部に、直径30mmの加圧治具を用いて、36kg(353N)の力を毎分60回の速さで20万回繰り返し加える繰り返し圧縮試験を行いました。 試験の結果押出法ポリスチレンフォ ーム断熱材を用いた畳床が耐繰り返し圧縮特性に優れていることがわかりました。
吸水試験
試験体を60℃で乾燥後、20℃の水中に24時間浸漬したのち試験体を取り出して各面を拭き直ちに質量を測定して次式によって吸水率を算出しました。
吸水率(%) = (М1 -М0 )/М0 × 100
(М0 :乾燥後の質量( g )、 М1:吸水後の質量( g ))
試験の結果、畳床の構成材料により吸水率が異なるとともに、実際に吸水した吸水量で比較した場合は、さらに違いが大きいことがわかります。
局部圧縮試験(常温、吸湿時)
JIS A 5914「建材畳床」(局部圧縮試験)に従って試験を行いました。尚、試験体は常温と吸湿時のふたつの条件とし、吸湿時の試験体は、23℃.85%の恒温恒湿槽で 5 日間養生後、試験を行いました。 試験の結果、グラフに示す通り、いずれの畳床も JIS 規格に規定する局部圧縮量を満足することが確認できました。
たわみ試験
JIS A 5914「建材畳床」(たわみ試験)に従って試験を行いました。試験の結果、グラフに示す通り、いずれの畳床も JIS 規格に規定するたわみ値を満足することが確認できました。