押出発泡JIS規定・JIS規格

押出法ポリスチレンフォーム断熱材のJIS規格について(JIS A 9521)

JISA9521「建築用断熱材」は、主として常温で使用する断熱材について規定したものです。
なお、断熱材は以下の基材による区分があります。

人造鉱物繊維断熱材
 ・グラスウール断熱材
 ・ロックウール断熱材
有機繊維断熱材
 ・インシュレーションファイバー断熱材
発泡プラスチック断熱材
 ・ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材
 ・押出法ポリスチレンフォーム断熱材
 ・硬質ウレタンフォーム断熱材
 ・ポリエチレンフォーム断熱材
 ・フェノールフォーム断熱材

【押出法ポリスチレンフォーム断熱材の特性】(JIS A 9521:2022より)
種類 スキン層 製品記号 熱伝導率
の記号
密度
kg/m3
熱伝導率
W/(m・K)
透湿係数
(厚さ25mmの場合)
ng/(m2・s・Pa)
圧縮強さ
N/cm2
曲げ強さ
N/cm2
燃焼性
(自己消火性)
吸水量
g/100cm2
1種b A なし* XPS1bA λ40 20以上 0.040以下 145以下 16以上 20以上 3秒以内に
炎が消えて、
残じんがなく、
かつ、
燃焼限界線を
越えて
燃焼しない。
0.01以下
B XPS1bB λ38 0.038以下
C XPS1bC λ36 0.036以下
2種b A XPS2bA λ34 25以上 0.034以下 18以上
B XPS2bB λ32 0.032以下
C XPS2bC λ30 0.030以下
3種a A XPS3aA λ28 25以上 0.028以下 10以上
B XPS3aB λ26 0.026以下
C XPS3aC λ24 0.022以下
D XPS3aD λ22 0.022以下
E XPS3aE λ20 0.020以下
3種b A XPS3bA λ28 0.028以下 20以上 25以上
B XPS3bB λ26 0.026以下
C XPS3bC λ24 0.024以下
D XPS3bD λ22 0.022以下
E XPS3bE λ20 0.020以下
3種a A Ⅰ** あり XPS3aAⅠ λ28 0.028以下 55以下 10以上 20以上
Ⅱ*** XPS3aAⅡ
B XPS3aBⅠ λ26 0.026以下
XPS3aBⅡ
C XPS3aCⅠ λ24 0.024以下
XPS3aCⅡ
D XPS3aDⅠ λ22 0.022以下
XPS3aDⅡ
E XPS3aEⅠ λ20 0.020以下
XPS3aEⅡ
3種b A XPS3bAⅠ λ28 0.028以下 20以上 25以上
XPS3bAⅡ
B XPS3bBⅠ λ26 0.026以下
XPS3bBⅡ
C XPS3bCⅠ λ24 0.024以下
XPS3bCⅡ
D XPS3bDⅠ λ22 0.022以下
XPS3bDⅡ
E XPS3bEⅠ λ20 0.020以下
XPS3bEⅡ

予備厚さに対する許容差
*) スキンなし : +2mm、0mm
**) スキン層あり Ⅰの場合 : +2mm、 -1mm
***)スキン層あり Ⅱの場合 : +2mm、0mm

押出法ポリスチレンフォーム保温材のJIS規格について(JIS A 9511)

JISA9511「発泡プラスチック保温材」は、保温保冷材として使用する発泡プラスチック保温板について規定したものです。
なお、発泡プラスチック保温材とは、
 ・ビーズ法ポリスチレンフォーム保温材
 ・押出法ポリスチレンフォーム保温材
 ・硬質ウレタンフォーム保温材
 ・ポリエチレンフォーム保温材
 ・ウレタンフォーム保温材
の総称です。

【押出法ポリスチレンフォーム保温材の特性】(JIS A 9511より)
種類 密度
kg/m3
熱伝導率
(平均温度23℃)
W/(m・K)
透湿係数
(厚さ25mm当たり)
ng/(m2・s・Pa)
圧縮
強さ
N/cm2
曲げ
強さ
N/cm2
引張
強さ
N/cm2
厚さ
収縮率%
燃焼性 吸水量
g/100cm2
押出法
ポリスチレン
フォーム
保温材
保温板 1種 b A 20以上 0.040以下 スキン
層なし
145以下

スキン
層あり
55以下
16以上 20以上 規定
しない
規定
しない
3秒以内に炎が消えて、
残じんがなく、かつ、
燃焼限界線を越えて燃
焼しない。
0.01以下
B 0.038以下
C 0.036以下
2種 b A 25以上 0.034以下 18以上
B 0.032以下
C 0.030以下
3種 a A 25以上 0.028以下 10以上
B 0.026以下
C 0.024以下
D 0.022以下
b A 0.028以下 20以上 25以上
B 0.026以下
C 0.024以下
D 0.022以下